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2010年11月12日

「大切なのはチームワーク!」 第3回 「介護の日」制定記念フォーラム (H22.11.11)

 11月11日(いい日いい日)を“介護について理解と認識を深める”ことなどを目的に,「介護の日」と制定することが昨年厚生労働大臣より発表されましたが,本校は福祉意識の高揚を目指す趣旨に賛同して,平成20年制定時から毎年開催し今年は3回目。
 1988年(昭和63)に福祉科を設置して22年目を迎え卒業生も801名になり,地域の社会福祉施設のほとんど全部で卒業生が活躍していますが,今回は,特別養護老人ホーム函館百楽園ケアマネージャーの三好やよいさん(5回生)と老人グループホームあいの里介護副主任の新宮ゆきえ(5回生),特別養護老人ホームディサービス介護主任の中野豊美さん(6回生)を講師に実施しました。
 基調講演でケアハウス「センテナリアン」施設長の堀口悦郎様は,「介護をするうえで大切なこと」という演題で,『①技術よりマナー,②仕事の基本,③介護サービスの基本』という三つの柱でお話をされました。①では,ふ・み・こ・さんのお話ということで,ふるまい・みだしなみ・言葉づかいが大切なこと,②はホウレンソウ,③は心優しい介護・心からありがとうといわれる介護・人として生きる力をつける介護が大切という,これから福祉現場に身を置く生徒にとって大変参考になる講話でした。
 また,三人の卒業生も,チームワークやことばの大切さ,ONとOFFの切り替え,前頭葉や側頭葉の認知障害の個別介護事例,良い風呂に入ったな,食事おいしかったなという利用者の笑顔を毎日見るための介護のありかたなど,現場で毎日取り組んでいる実例を取り上げて,現場に出た時の心構えなどを話していただきました。特にチームワークの大切さについては,打ち合わせたように三人とも話しておりました。
 さらに,高校時代に学んだことと現場でのギャップ,生活態度やあいさつ,掃除など今できることをきちんとすることが将来絶対役に立つこと,現場では常に“なぜ?” “どうして?”という疑問を持つことと向上心を忘れないことが大切,介護にゴールはないことなどなど,後輩たちに情熱的に語ってくれました。卒業するとこんなに頼もしくなるものなのでしょうか。一人ひとり輝いていました。来年は7,8回生にお願いする予定です。

写真:©函館大妻高等学校

投稿者 otsuma : 2010年11月12日 10:00