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2010年4月17日
本校同窓会「北原幸子会長」逝去のお知らせ (H22.04.10)
昨年より入退院を繰り返しておりました同窓会会長の北原幸子様が,4月10日(土)の午前2時35分,闘病生活から開放されたような静かな安らぎの表情で永久の眠りにつかれました。死因は肝細胞癌ということでした。4月13日のお通夜,14日の葬儀に約1,200名の参列者があり,お人柄が偲ばれました。
昭和30年に本校を卒業され,大妻女子大学短期大学部家政学科に進学し,北海道置戸町立秋田小学校の教諭として第一歩を踏み出したのですが,2年後の昭和34年の二通の電報で本校に勤務することになりました。「ボコウニモドルイシアルカ,ヘンマツ」「ガッキュウヘンセイカイギニマニアウヨウ,コラレタシ」。昭和38年に現在函館市議会議員されております北原善通氏と結婚され退職,一男一女を育てながら渡島昭和簡易郵便局局長として活躍され,昭和58年に同窓会会長に就任されました。学園の役員のほか数々の公職を歴任する傍ら,学校祭でのバザーで“ベコ餅”や“お稲荷さん”を調理して販売するなど,常にその中心に会長の姿がありました。特に昨年夏の外山茂樹校長先生が急逝されたときの学園葬では,大好きだった茂樹校長への心情が溢れ出ていて聞く人の涙を誘いましたが,既に病が進みかなり苦しい状態の中での弔辞でした。
60歳の検診で病気が発見されて以来,他に知らせることもなく自らと戦い続けた生涯を考えたとき,まさに大妻高校の「不撓不屈」の精神をみる思いがします。また,お子さまを立派に育て,多忙なご主人を支え続けた「良妻賢母」の実践も後輩たちへのお手本として語り継がれることと思います。楽しみにしておりました平成25年に挙行されます創立90周年を一緒に迎えたかったです。今頃天国で,ハツ先生や正先生,茂樹先生,専教先生とお話が弾んでいることと思いますが,私たちも頑張りますのでこれからもず~とず~と見守ってください。さようなら。
写真:©函館大妻高等学校
投稿者 otsuma : 2010年4月17日 14:10